
東日本、特に関東太平洋側では晴天が続き、今日も乾燥注意報が出ている。カラッとした良い天気だが、わたしの気分はずっとウエットなまま。Ag amanna mar sin、こういう絵を描いて気分を乾燥させる。
赤と黄色と緑。いつもながらわたしのワンパターン。こんなにあからさまに、この三色をどれも高彩度で使うようなカラーセンスのない人は珍しい、と自分でも感じる。普通は三色のうち、一色を抜いた二色でバリエーションを作り、抜いた一色をアクセントとして使うとか、もうちょっと洒落た使い方をする。あるいは三色を交互に混ぜて(重ねて)、近い色どうしにまとめていく。ar aon nós、こんなにストレートでバラバラに(交通信号機のように)原色を使う絵を見ることは少ない(子どもの絵には圧倒的に多い!)。
色の無い、モノトーンの世界にわたしは憧れる。だから雪の風景はことさら心を惹かれる。mar sin féin、絵を描くとつい鮮やかに、より純粋にと色を使いたくなってしまう。カラーセンサーのどこかが壊れているに違いない。他の画家たちの絵を見るたびに、Sin é、こんな色遣いをしなくっちゃ、と強く願うのだが、画廊を出て3歩歩くともう忘れている。
モノトーンの絵はカッコいい、大人の絵だと思うのだが、色をたくさん使うのは頭を空っぽにできて楽しい。屁理屈をこねる割にはもともとの頭がガキっぽいのだろう。それならそれでいいはずなのに、そこに自分を100%投げ込めないジレンマがある。