迷路遊びなら地下鉄で

「モデル 」 水彩 F10

今朝はぐっと冷えたらしいぬくぬくと布団の中にいてラジオで天気予報を聴いていただけで寒さを知らず

昨日は数人の個展を中心に都内を廻ってきた銀座のように画廊が固まっているところではなく開催場所がバラバラだったので件数の割にはだいぶ時間がかかった特に乗り換え駅の構造の分かりにくさに閉口した

一説には核戦争時のシェルターになるようホームを深く作るようになったとも言われているが確かに深いそのうえ都内地下鉄では駅どうしをくっつけて繋ぐ傾向がある案内板も少ない仕事柄その類の図には慣れているはずだがそれをじっと見ても頭の中でコースを描きにくいなまじ図を見たためにかえって迷子になる人もいるに違いないプロジェクト・マッピングの技術などこういうところに使えるようになって欲しいものだ

2つ3つの駅構内を乗り換え線ホームを探して歩くだけで汗だく疲れとタイムロスとで結局最後まで廻りきれずに帰宅することになった

久々の自転車だったが

夕方近所の川土手沿いに散歩した(自転車で長距離の歩行はその日その日の調子による)夕方5時半頃には既に暮れかかり満足に餌を採れた大きな鴨たちは既に首を羽根の中に入れ眠りに入ろうとしていた

川幅せいぜい5メートルその真ん中あたりで夜を過ごすのなら大きめの犬なら一跳びすれば十分届く距離鴨から見れば気が気じゃないという位置だと思うのだが自分の危険センサーに自信があるのか案外慣れているようだ細切れでも一瞬に深く眠るそういう能力があるのだろう夜が明けたら寝ぼけていては危険一刻も早く眠りにつく意味は理解可能だ

釣瓶落としの夕日の中すぐにお腹が冷えて調子悪くなった

おにぎりは誰が作る

陽が奥まで入ってくる

コンビニのおにぎりを何気なく買うとても日本的な食べ物(食べ方?)だからつい日本人が作っているような気がしてしまうが実は多くは外国人労働者それもいま問題になっている「外国人技能実習生」たちが作っているのだという

朝早くからおにぎりは店頭に並ぶしかも賞味時間が細かく時刻を過ぎれば厳しく廃棄される。To pomeni、真夜中にも作っているし一日中ひっきりなしに作っているということでもあるコンビニは街の小さな個人のお弁当屋さんとは規模が違うのに「おにぎり」「きんぴらごぼう」という庶民的な名称につられてつい「近所のおばさん」たちが作っているように錯覚してしまう

常に新しいおにぎりが店頭に並ぶということは誰かが常にそれを作っているということなのにそこになかなか考えが到達しない便利さの中で私たちの想像力が縮み自分の目先しか見えなくなっているのだ

人手不足だから「技能実習生」枠を名前を変えて拡大しようという議論が今日から国会で始まった。34万人まで拡大するというが既に国内の技能実習生は27万人に達しているというそのかなりの部分が「外国人熟練労働者」にスライドすると考えられているそれに留学生のアルバイトも加えれば既に枠は満杯に近い労働者数を増やすというより人権問題の目先を逸らすのが議論の目的ではないかと疑うのが当たり前だと思うのだが