
青いカモメの絵画展が終わって5日目。もうすっかり1年ぐらい「過去」のような気がするが、気持ちとは裏腹に、展覧会のビデオ製作などが思うように進まないため、スパッと頭を切り替えて次の仕事に入ることができない。こういうのって嫌なんだよなあ。
アマゾニカという植物の鉢植えを買ったのは2年前?名前からして、いかにも熱帯ジャングルっぽい野性味に惹かれて何度もスケッチしたのに、1枚もまだ作品化できていない。こいつを青いカモメ展以後の、木立ベゴニアに続くニュー・ヒーローにしようと思い立った。
アマゾニカはかたちが単純だから、スケッチするのはごく簡単だが、「絵にする」となると、その単純さが逆に障害になる。デザイン的な面白みが強すぎて、その上に精神的な深さをかぶせていくことが難しいからだ。言葉を換えれば、日本人的感性に合わせにくいということだろうか。
エスキースとは、本制作または作図に入る前の「アイデアの整理」作業のこと。語源はよく知らないがたぶんギリシャ語だろう。このエスキース(案)では、アマゾニカのかたちはそのまま。色はグリーンを基調に彩度、明度を換えて2~3種類。アクセントに白を使おうと考えている。この「白」をただの余白でなく、きちんと意味のある表現にしたい。3種類のグリーンの配置は感覚的だが、「線をまたぐ」ことが重要だ。数日後に試作をこのブログに掲げたい。