午後から、どこで星を見るか候補地を探した。茨城県五霞町の江戸川土手から、スマートフォンで撮影した。他には誰もいず、まさに専用展望台。星が二つ並んで見えるが、大きいほうが木星。残念ながら最近は右目の視力が落ち、肉眼ではふたつであることを見極められない。大小2個の双眼鏡を持って行ったので、それでやっと2つであることが確認できた。
地平線近くに雲があり気になっていたが、日の入りに近くなってすうっと薄くなってくれた。この日の日没時刻は16:31。到着は16:18。星が見え始めるまで、うす暗いなかに雪をこすりつけたような日光連山のシルエットが、切れることなく末端まで見えた。驚いたことに、なんと日光白根山が見えるではないか。連山中央(男体山はずっと右に見える)、少し奥まって雪をかぶった姿は、さすが関東以北最高峰(2578m)の堂々とした威容。この機会がなければ気づかないままだったかもしれない。昨日はついていなかったが、今日はおまけ付き。
2021年の11月12日~14日にかけては、東の空に月、金星(明けの明星)と水星が並んでみえるそうだ(国立天文台)。星が爆発して最後を迎えるとき、地球では天体ショーとかいって皆で楽しむ。時のスケールを小さくすれば、世知辛くわびしく見える世の中も、宇宙時間で見れば損も得もへったくれもない。世はコロナで大騒ぎだが、もう少し長い時間尺で見れば、きっと良い教訓を得られるはずだと考えて、あと1週間を過ごす。