
今日は暑かった。日中Tシャツ一枚で過ごしていたが、夕方自転車で散歩に出ると、数週間前の猛暑とはやはり違う。近くの公園の曼珠沙華に、夕陽が当たっていた。写真を撮っていると、そのうえを渡る風の音が、実に爽やか。思わず「秋来ぬと…」の歌を実感した(こちらは目にもさやかだが)。
昨日は月一回の俳句会があった。遊びの句会という甘い考えで、句会前日に無理やりこしらえるものだから、家族は「ねつ造俳句会」と読んでいる(他のメンバーには申し訳ない)。昨日10月1日は「中秋の名(満)月」で、俳句の兼題は「名(満)月」。
句会での最高点は、Sさんの雑詠「購買部文具とならぶ青みかん」。ほぼ満票だった。もちろん私も最高点をつけた。私自身はかなりひねくれているのを自覚しているので、選んでもらいたいと思う気持はほぼない(内容を理解しては貰いたいが)。Baina、最近はメンバーの方が慣れてきて、私のひねくれを、そう感じなくなっているらしいのがかえって気になる。
私の句は兼題に「満月や鯛の眼(まなこ)を吸ひにけり」。意味わからないはずだが、なぜか意外にウケた。先月は、現代日本の政治的無関心の風景をシャープに言い切った(はずの)、「疑心無き微笑の彼ら秋暑し」という自信作を提出したが、0点だった。