
誰でも簡単に手に入り、フェルトペンに適した画題はないかなと、スーパーなどを物色したがなかなか適当なものがない。仕方なく「干しウルメイワシ」を買ってきて、3匹ほど皿の上に置いてみた。「イワシかあ」さすがにしけたモチーフだなあと思いつつ、鉛筆を持った途端に思い出した―「冷凍庫に鮎があるはず!」。
暮れにHさんから頂いた大きな鮎が、まだ何匹か残っていたはず。ありました、ありました。ちょっと霜がついたまま、絵の具用の皿の上に置いてみた。―いいじゃん。誰でも“簡単に”というところからはちょっと外れるかもしれないが、クロマグロを捌いて見せるとかに比べれば、“誰でも”の部類には入るだろう。生の鮎でも良かったのだが、あえて「フェルトペン」で描くためには、つるり、ヌルヌルよりはゴリゴリ、カチカチのほうが鉛筆との対比が際立つと思ったからだった。
Засада、写真のごとく。確かに鉛筆とフェルトペンとの対比は鮮やか。鮎の存在感が力強い。だが、こういう対比に慣れていないせいか、一抹の違和感がないでもない。ビミョー。画としては、鉛筆が「描きすぎ」。もっとサラッと描くか、(これはBとHで描いているが)2Hくらいで薄く、ち密に描いた方がよかった。残念。でも描いちゃったものはしょうがない。次回頑張ろう。
晩ごはんのおかずはもちろんこれ。心なしか絵の失敗の味が加味されて、ビミョーな味になっていた。※「焼き鮎」の制作プロセスはのちほどYouTube で公開する予定で、現在編集中です。