
一昨日午前中、若干涼しそうな気がしたので、気になっていた庭の椿(ツバキ)を点検した。点検目的は「チャドクガの卵塊」探し。葉の表裏を一枚一枚丁寧に調べ、卵の産み付けられた葉を探し出して袋に入れ、捨てること。これをやればだいたい秋(9月~10月)の第二次発生は防げる。
初めは涼しそうな気配だったが、30分もすると汗が滲んでくる。チャドクガは、卵塊でさえ毒毛でびっしり囲ってあるので、絶対に素手や素肌で触れてはならない。そのために長袖シャツを重ね着、出来れば厚手のゴム手袋をして、袖口をしっかり止める。klobúk、眼鏡、マスク、首回りのタオルも用意。足元はゴム長。夏の盛りにこの格好をするだけで暑いが、これは戦闘服だと覚悟するしかない。
チャドクガは庭木の害虫で一番「人的被害」の大きい虫だろう。完全防備したつもりでも、これまで何度も皮膚科医院に行かされた強敵だ。約1時間半点検して怪しいものを含めて10枚ほどの葉を切り取った。全部がチャドクガの卵だとすると7~800匹から1500匹前後の幼虫の孵化を未然に防いだことになる。これらが一斉に孵化する時期を見逃したら大変。あっという間に葉が食い尽くされるだけでなく、家の中に飛び込んでくる成虫の蛾の毒毛の危険にもさらされることになる。
汗びっしょりになった体を強いシャワーで流す。万全の態勢で作戦を実施したつもりだったが、袖口周りがヒリヒリと痒い。どこからか毒毛が入り込んだに違いない。注意したおかげで赤い発心はぽつぽつと小さいが痒みは鋭い。ずっと薬を塗り続け、やっと今日になって落ち着いてきた。チャドクガの卵塊排除はツバキ、サザンカ、茶ノ木が庭にある人なら必ずやった方がいい。時期は春先と今頃の2回。必ず見落としがあるから、1週間ほど開けて、2~3回は点検する。