Appleで考えること

「 Apple 」 2020 P50 tempera, Arcid on canvas

「青いカモメ展」出品作の一つ写真は出品時より少し前に撮ったものらしい中央部分はじめ細部もう少し描き込まれる前の状態のようだ写真を撮るのも忘れていたらしい

「どうしてこんな絵を描くようになったんですか」とよく聞かれる尋ねる側にも「以前の絵の方が良かったのに」という思いがある人と「何が面白くてこんな絵を描くのか理解できない」という思いの人とがあるように見えるどちらも「つまらない」と言いたいのだけれど気を遣った言い方をしてくれているに違いないありがとう

いずれにしても一言で答えることはできないが前者に対しては「済みません力不足で」というしかないし後者に対しては「むしろ理解などせずそのまま見てくれればいい」という答えをとりあえず用意してある確かに自分でも面白く楽しく描いているわけではないからそう見えないのも仕方ないこれは私にとって「課題作品」だからある程度辛さを我慢しつつ描いているのである

どんな課題かといえば「造形要素だけで成り立つ作品を作る」ことと「思想・感情を込める」こととの両立ということ「なあんだそれじゃ全ての絵がやっていることじゃないか」と言われればまさにその通りただ私自身には両方同時進行はうまくできないようだ自分の弱い方勉強次第で改良できる「造形」の方に力を入れている結果が現在のかたちになっていると言えば納得してもらいやすいのかもしれない