同じ穴に住んではいるが-2

安倍首相が内閣を改造し党役員人事を行った賛否両論盛んにマスコミで論評しているが一方でモリカケ問題からの両者の意図的な目くらましでもある

「実務者」内閣だと首相が最初に胸を張ったときNHKでは政治部記者が「その通りだと思います」と言っているまさに地に落ちたマスコミのなれの果てと言いたいところだがまあいいこの顔ぶれが本当に「実務者」揃いなのかそれが「その通り」なのかはすぐに分かるだろうから

生態的に見るとこれはコバンザメ一家のようだ親コバンザメにびっしり付き従っている子コバンザメを見るようだコバンザメは穴には住まないがまあ同じお腹(住まい)にくっついている一家であることは同じようなものだただし子コバンザメはその親にくっついているのが普通の種類と異なる

困ったことは孫コバンザメひ孫コバンザメと次々と小さいやつができつつあるらしいことだ子コバンザメ孫コバンザメとも実は血は繋がっていない自分の取り分を横取りされたり噛みつかれたりすると怒ってお互いに食い合うことさえあるけれど今のところは親コバンザメの図体が大きいのでとりあえずは同じ穴じゃなかった腹違いの腹にくっつき合っている(その後どうなるか某水族館にて観察中)

同じ穴に住んではいるが

ある日

デジタルニュース(8/25)を読んで驚いたアメリカ大統領になる前のトランプ氏と一時ビジネス・パートナーだったカジノホテル「トランプ・プラザ」現経営者のオドンネル氏へのインタビュー記事

トランプ氏は「AとZ」だけと氏は言う思いつきと結果だけ途中には色々あるのにそこに関心はないとオドンネル氏は言うあるプロジェクトの実現に向かって細かい数字を積み重ねてみると「赤字になる」と警告するが彼は意に介さない「大丈夫だ」そして最後の決算で「なんで100万ドルも赤字になるんだ!」と叫ぶ

考えてみるとトランプ氏は「特別になった」人ではあるが決して「特別な人」ではなさそうだトランプ氏の様々な発言に様々な違和感を覚えるがそれよりもっと多くの部分にむしろ日本人との共通点があるように思える「長い交渉が苦手」というのが一番

トランプ氏自身は交渉が得意だと思っているようだが交渉というより単なる威圧でありイエスかノーかしかないという戦前戦中にかけて日本がアジアに示した「交渉」のやり方そのものではないか?

安倍首相はトランプ氏と仲がいいことを盛んにアピールする(見苦しいほど)これまでのアジア各国や国内でと様々な問題への対処を見ていると安倍氏もどうやらトランプ氏と同じ「威圧的」交渉しかできない同じ穴のムジナのようだ仲がいいのは今のうちだけかも知れないお互いに「イエスかノーか」ではいずれ衝突するに決まっているコバンザメが普通のサメに変身できるならばという前提だがそんな前提などあるはずもない