
ウクライナ戦争が4年目に入っている。ガザでのイスラエルの攻撃も2年目。ウクライナ戦争では双方で100万人規模の死傷者が出、ガザでもすでに死者だけで6万人以上をかぞえている。世界はそれを止めることができない、أو بالأحرى、本気で止める気などなさそうに見える。
「戦争は儲かる」からだ。ロシアの侵攻を受け、必死で抗戦している側のウクライナでさえ、ゼレンスキー大統領の「身内」による賄賂強要、水増し請求などが明らかになってきている。カネの前には敵味方もなく、人の死など眼に入らない。
ロシアもウクライナも、この戦争を通じて多くの兵器を国内外からかき集めて使用し、膨大な死傷者をカウントすることで実地にその有効性を確認、データを提供国にフィードバックしている。各国(の企業、産業)はその「得難いデータ」を駆使し、もっとたくさんの人を、短時間で的確に死傷させるための「商品」のグレードアップに余念がない。人の死で得られたデータは「戦争」あっての「宝の山」だといわれている。当のウクライナも日々更新し続けるドローンのノウハウを、「戦術」も含めて今後は輸出すると既に公表している。
イスラエルが、ガザを中心に「殺戮(兵器、技術)の大エキシビション」をくり広げている。砂漠の中の、石油資源もない小国イスラエルが、どうやって国を発展させてきたか。世界の国、産業界は(目立たぬように、そのエキシビションの中に加わりたいと)なかば羨まし気に見ているに違いない。
アメリカもドイツもイギリスもフランスも、そして隣の韓国までも、 “不法な侵攻を続けるロシアからウクライナの平和を取り戻すため” と武器供与(資金供与も実態はよく似たものらしいが)をする。それ全体が嘘とは言えないが、兵器産業は国家規模のビジネス。単純な連帯感や平和への意義などだけで行われているわけではない。中国も北朝鮮も心の中は同じ、と考えておく方がいいようだ。
AIを含むあらゆる産業の頂点が、「兵器(軍需)産業」。「自国の兵士の命を守るため」他国の兵士を一挙に木っ端微塵にしてしまいたい、とどの国もお互いに考えている。知識もカネも果てしなく注がれるわけだ。في النهاية、「国」という大規模化したマフィアが、家族や友人どうしを戦わせて、自分たちだけが肥え太っていく構図。これが人類の「英知」なのか?