サイズアップせよ

「飛ぶ男」 終了…(7/25の画像参照)

「飛ぶ男」もうひとつ何か足りないと思いつつもう一枚サイズアップして描かなくてはこれ以上見えてこないと考えて「終了」ある一定のサイズにならないと見えてこないものがある

マティスの、50号を描くための150号サイズの習作ロートレックの、15号程度のリトグラフを描くための100号台の油絵習作など小サイズのエスキースから大作へという常識に慣れ過ぎていることを痛感。5分の素晴らしいデッサンのために何年もの積み重ねがあることを思い起こせば習作のサイズアップなど何でもない

海からほぼ垂直に立ち上がっている断崖絶壁の巣から羽がまだ未発達状態のままのヒヨコが自ら勢いよく飛びだす当然のように数十(数百?)mもひたすら落下するばかりやがて張り出した下の岩に激突跳ね上がってそこからさらに転げ落ちていく何度も激突落下を繰り返しながら海面に近い大きな岩棚で止まるそこには2羽の大きな鳥が待ち構えている(BBC.Wild lifeの映像より)

「全身砕けて死んでしまった待ち構えている大型の鳥に食われるのか」と思った瞬間にピーピーと鳴きつつ立ち上がるヒナ待ち構えていたのは親鳥たちなんて過酷な巣立ちそんな映像を見るとダメな絵を描きなおすなんて「当然」以外の言葉はないですね

「危険な暑さ」も腰にはいい?

「飛ぶ男」 制作中

今日(7月23日/2018)埼玉県熊谷市で5年ぶりに41.1°の観測史上全国最高気温を記録したこれまでの高知県四万十市の41.0°を、0.1°上回った東京青梅でも40.3°(東京初の40°超え)その他の都心群馬山梨岐阜岡山広島など多くの都市で38°以上を記録したもようだ

「危険な暑さ」とテレビラジオで連日報道しているし私の住んでいるところでも毎日不要の外出や日中の運動は控え水分補給をこまめにし遠慮なくクーラーを使うように(電気代は本人持ち当然)スピーカーから放送が流れるたしかに危険なほどの暑さを感じる特に高温の熱帯夜には

لكن、暑いのは「腰には良い」のである昨年までは夏の暑さの中あせもに注意しながら腰(実際にはお尻)を暖めていた今年はそんな必要はないお陰で腰の調子は良いのであるたぶん今年のワインの出来はビンテージものになるだろう(関係ないが)

ただしこの暑さでは当然ながら「クーラー」を使わざるを得ない。لكن。それは腰を冷やすことになる。لهذا、時々はクーラーを止め汗みずくになりながら仕事をするクーラーがあるのに使わずに室内で熱中症死にはこんな事情もありそうだが「腰のためなら死んでもいい」などと冗談言えないほどの暑さはまだしばらく続くらしい

絵画の原点 2

アメリカ芙蓉

「自由に描く」ということと「好きなように描く」のとは同じことだと感じる人もいるだろうが私の感覚とはかなり異なる

بالنسبة لي、自由に描くとは「自在」でもある勝手気ままに描いてもなおそこに自分がいる=自在でなければならない「自由」と「自在」のバランスが要る時には高度な技術も知識も必要だ「好きなように」にはそのような制約も緊張も感じない。لكن、ある境地に達したらそんな区別など笑い草に過ぎないのかもとも思う

もう一ついえば(これは私自身の偏屈かも知れないが)「好きなように」には決して画家自身のものだけでない他人の好みことばを変えれば迎合的なものを含むようにも感じられる

「画家」は和洋を問わずひとつの「職能」集団としての長い歴史を持っているそこでは個人的才能など時には邪魔でさえあった先に「迎合的」と書いたが他人のどのような趣味にも応えられることこそ画家としての実力であったアマチュアというものが存在しない時代ではそれは当然というより必然であったろうそうした中にも良いものは良く自由自在に振舞える才能があったことは過去の膨大な名作群が証明済みである

それに照らしてみれば私のいわば「自由論」は無能なるがゆえの負け犬の遠吠えということになるだろうか(この項まだ続きます)