الرجل الطائر

飛ぶ男 F8 2013
飛ぶ男 F8 2013

絵の装いは古典的だが「飛ぶ男」は実は近未来人であり絵のように「飛べない」ことなど百も承知である人間がどれほど腕力を鍛えようと人力で羽ばたき飛ぶことが不可能であることは現代なら子供でも知っている科学的な事実この絵のような翼ではムササビのように滑空することさえ難しいと彼「飛ぶ男」は考えている。و、あろうことか作者であるこの私に向かって「俺はお前ほど時代錯誤の人間じゃないお前なんかよりもう少し現代的・知的な人間として俺を紹介してくれよ」と注文してくるのである

しかし「飛ぶ男」は空を飛びたいという単純な願望の表現ではないという点で作者である私の意見としぶしぶ一致するもともと彼はこの古典的なシチュエーション自体に不満であるそれを彼に納得させるのはなかなか骨なのだがそれは作者である私以外に適任者がいない「これは一つの新しい感情・直感の形式でありそれが現実に存在するという意味でリアリティがあるのだ」と難しい言葉で彼を煙に巻くつもりだ「感情?ケッ!」と唾を吐かれそうな気もするが

 

鳩とピカソ/ Pigeon prefer Picasso ?

日向のテーブル
日向のテーブル

鳩に少し訓練するとモネとピカソの違いは分かるようになるらしい訓練されると印象派とキュービズムの違いを認識し初めて見せられたルノアールとブラックも違いも見分けるという傾向とかスタイルとかのパターン認識があるってことモノクロにされても一部を隠されてもちゃんと判定するというからすごい

文鳥はもっと素晴らしいちゃんと好みがありゴッホ好きの文鳥とかピカソ好きの文鳥とかがいるらしいピカソ好きは別に餌が与えられなくても自ら求めてピカソの絵の前の止まり木に止まるようになるという心理学で「感性強化」というらしいが「自ら求めて」という行動が伴うことがポイント現代日本人は1年間に一度も美術展美術館に足を運ばない人が90%以上(だから感性強化が無いいつまでも同じレベルでいる?)という或る調査データは私の認識と一致する文鳥はピカソの絵をもっと見たいと暗に研究者に要求(行動)してるわけだ文鳥は音楽にも厳しく不協和音?の多い「現代音楽」は好みでは無いらしい