共感

             「椿の実とタイサンボクの芯」  フェルトペン

「共感」「共有」という感覚が生活する上でのキーワードだろうと思う「一体感」とか「協調」という語も日本人は好きだ

裏返せば「共感できない」「協調しない」こと・人に対してはそう言う考えもあるなどとは考えず基本的に異分子として「排除する」傾向が強いということにもなるまあこれは日本人に限ったことではなさそうというか世界中でその傾向が強まっているようだが

「空気を読む」という言葉が流行ったが造語としては鋭い語感覚だなと思う聞けばなるほどと思うけれどなかなかそういう発想はできないだろう絵画や彫刻などの美術も実はそのかたちや色から漂ってくる「空気」を読んでいるともいえる違うのは「空気」がその場やその時を越えて流れてくることだ

共感や共有協調などという意識はアーティストにとってときには邪魔者である。але、共感なしに芸術は存在しない誰かが共感してその作品を遺してくれないことには作品として存在しないと同然だデータとして残ればという人もいるがそれもいつかどこかで誰かが共感してくれるという「信仰」に近いものをもっているからだそしてそれはたぶん間違っていない

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一ヶ月以上、、動画を作る気力もなく(はた目には元気いっぱいだァ!)アップの間隔が空いてしまったサボろうという気持など皆無むしろ “やらなくちゃ” で一杯なのだがその都度肩口から「そんなのやったって無駄だよ」って悪魔が囁くんだよねしかも「そうだよねって」肯定しちゃうんだ

「世界」の見方には百人いれば百通り、90億人いれば90億通りの見方がありそれはそれでいいと思っているけれどそんなのテレビ評論家コメンテーターのばら撒く「幻想」だってことも解っている現実の考え方なんて3つくらいしかない

①自分は この先もこの国で安心して暮らせる ②頑張れば何とか生活維持できるかも ③このままじゃ無理何かを変えなくちゃってね高市首相聞こえてる?議員定数や鹿を蹴っ飛ばす奴らを取り締まるより先に切実な問題があるんだよ

але、見てるとみんな強えよ!コメが高くたって平気だしトランプが世界中に関税かけたって誰も知らん顔してるぜ!日本人って異星人じゃね? “凄すぎる” と思う人は「小春日和」ってなんなのか見て

秋深む

      「山荘の秋」 水彩

秋も深まったもう十二月だからすでに「冬」なのだが外へ出ればまだ黄葉が残りウォーキングすれば汗ばむくらいの(関東南部の)気候では冬というよりは「秋深む」のほうが感覚的に近い

世の中のスピードは早い早すぎるほどだ。І、あらゆることについていけないという危機感ばかり募ってくるそれは現代だからではなく植物を含むあらゆる生き物が古代からずっとそうしてきたと学者たちは言うどの時代でも子は親より新しいことを身につけ親世代は遅ればせながら必死についていこうとしたものだとも言う

世の中がどんなに早く進んでも夏が春を追い越すことはなく冬が秋より先に来ることはない人間の体内を廻る血液の早さが世の中のスピードに合わせて変わるわけではないとこれまで思ってきたいや本当は微妙に脳への血液循環が遅くなるのかも知れん「加齢」という本当はなにも説明していない隠れた流行語の陰にその症状が現れているのかもしれない

ものを見るのには時間が要る一個の柿を見るとき人の心の中には数万通りのアイデアがあるだろう美味しいかそうでないか値段は?どこで買ったのか近所の家の柿とどう違うのだろう柿もやっぱり生き物だいまが旬だな○○さんにあげようかなetc…チラッと見るじっくり見るそこからなにかを感じるまでの時間が要るなどとヒマごと言ってるからついていけなくなるんだぞと空気から伝わってくる