
「雑草という名の植物はない」。すべての植物には名前がある、とかつて昭和天皇が言ったのをラジオで聴いたと、母がよく言っていた。昭和天皇は植物の研究でも知られた人だった。
昨日、散歩の途中で道端の雑草の下が黒ずんでいるのに気がついた。通り雨があり、その下がまだ乾かないのかな、という感じの黒ずみ。Mutta、昨日は雨など降りそうもない天気だったし、道の反対側を見ると黒ずんでなどいない。Todennäköisesti、除草剤だろうと思いついた。
道端の雑草は背丈ほどになり、傾いできて歩行者にも自動車にも邪魔なほどになっている。同じ道の先の方ではすでに雑草が刈り取られている。想像だが、連日の熱中症警戒アラートで、市から除草を委託された業者も、日中の刈取り作業ができなかったのに違いない。そこで代替案として除草剤を撒くことで話がまとまったのだろう。
来年も同じように暑い日が続くことがある、とは誰もが予想しているに違いない。ottaen huomioon sen、やはり来年も除草剤を撒くことも想像できる。最近の気候ではそれが何年も続くかもしれない。土壌に染みこみ、濃度を増していく除草剤の、人体や環境への影響も考えられるけれど、市レベルの予算ではそんな調査など想定外のことだろう。
ときどき自分を雑草と比べてみることがある。「雑草のようにたくましく」生きれたら、なんて憧れたりするのだが、除草剤撒かれちゃうのかー、となるとどうしていいかわからない。今日は久しぶりに夜中に雨の予想。雑草の身からすると、「強い雨で毒を流してくれないかなー」なんて願っているかもしれない。