

やさしい味のかぼちゃができた。かぼちゃは年中よく食べる。こくこくしたもの、味付けしたかぼちゃ、少しべちゃっとしたものなど、産地や調理?の仕方などによって味わいはずいぶん変わる。どちらかというとわたしの好みはコクコク派だが、どれでもまあ、嫌いということはない。基本的にかぼちゃ好きである。
今回はあっさりした味で、なんにも手をかけていないという。その上にヨーグルトをかけて食べるつもりでいたそうだが、わたしはそのまま、かぼちゃだけで食べた。北海道産というわけでもないだろうが、これはコクコクしていない。味も濃い方ではないが、水っぽいというわけでもない。人によっては物足りない味かも知れないし、わたしもそんな気もしないではなかったが、適度な柔らかさと、ほんのりした甘さが、この夏の厳しい暑さに疲れ気味のわたしにぴったりきたのかもしれません。
暦の上ではとっくに秋なのに、気温はまだ真夏のまま。平年の最高気温が、今年の最低気温に近いのだから秋など感じられるはずもない。そうなのだが、スーパーへ行けば栗が出ている、トウモロコシも出ている、梨もサンマももう食べた。外を歩けば石榴が実をつけている。やっぱり季節は秋へ秋へと進んでいるのである。
美味しい秋、は普通だが、たまたまやや出来損ないの茹で方が、わたしに「やさしい秋」をもたらしてくれた。強さや激しさより、「適度」の良さがすこし分かってきたのかもしれません。