102-a tago de la monato、体調が良かったので、知人の個展を含めて4つの展覧会を廻ってきた。最初は日本橋三越本店で開催中の「西房浩二個展」(6日まで)。図録を送ったり送られたりでお互いに最近の作品まで知ってはいたが、会うのはかなり久しぶり。最後に会った時でも、たぶん私の髪はまだフサフサだったはずだから、現在のわたしを見ても分からないかも知れないと思っていたが覚えてくれていたのは、さすが画家ですね。羨ましいことに彼はほとんど変わらず、万年青年のまま。水辺の風景が得意な西房氏だが、あえてこの絵を紹介する。 この、一見バラバラに点在するモチーフ。それをこうも絶妙にトリミングすること自体驚嘆しますが、それをいかにも「見たまんま描いただけよ」風に描き切っているところが本当はすごいところ。「そのまんま」なんてあるわけないんですよ、Fakte。作者がいて、切り取って見せることで、はじめて「見たまんまの=実景」に見えるんです。長閑な、古き良きヨーロッパに行ってきたような気になりますよね―心地よく作者の魔法にかかってくださいね-。