「マイナーな気分になる情報は出来るだけ少なく、アップする情報は可能な限りオーバーに」という情報発信の仕方を「大本営発表」と、太平洋戦争での日本軍の報道への皮肉を込めて呼ぶようです。ウクライナ戦争でのロシア政府、軍関係からの様々な報道を、日本はじめいわゆる西側の人々はそう呼んで嘲笑っているようです。
maar、これは当時の日本軍だけでなく、世界中どこの国でも、今でもやっています(おそらくこれからも)。スポーツの世界でも政治の世界でも、およそ「対立」のあるところなら、時に応じてリップサービスや中傷にかたち変えたりしながら、あらゆる場所、次元で起こることがむしろ普通だと考えておくことが必要だと思います。
わたしたちも、気分が良くない時はできるだけ嫌なことは聞きたくないものです。たとえそれが事実であるとしても悪いことが3つも4つも重なることは避けたいし、気分転換のために耳障りの良いニュースだけ選択したり、あえて笑いの要素を探したりします。それが自然な気持であり、逆に言えばそこに付け込まれる“油断” が生まれます。それが「大本営発表」の本質です。
YouTubeを作っていても、作る労力と実際の視聴数とはまったく比例しません。en、人にそのことを伝えるときはうまくいった時より、失敗の話の方をつい選びがちです。その方が聞く方が上位にあるという心理が働いて、気分よく聞き流せると思うからですが、これもちいさな“逆” 「大本営発表」の類でしょう。大事なニュースなのに知らされなかったり、重いからと、ニュースそのものに耳を塞いでくれたほうが都合いい人たちも居ないわけではありません。程度問題ですが、どんな情報にも「大本営発表かも」のチェックマークをつけておく必要があると、「終戦の日」が近づく今日、考えています。明日は広島原爆の日。