

ロシアの民間軍事会社ワグナーの総帥、プリゴジン氏が死亡した、というニュースが、昨日8/24世界を駆け巡りました。遅かれ早かれ、いずれは….と誰もが思っていたのでしょう、驚きはどこにも見られなかったようです。
en、多くの人が「あの時、モスクワまで一気に入っていれば、殆ど無抵抗でプーチンを拘束できたかもしれないのに」とも思ったのではないでしょうか。そうすれば、本心では戦争に行きたくない(たぶん)ロシアの若者たちには熱狂的に支持されて、来年の大統領選挙で圧勝できた可能性もなくはなかったのに、土壇場で躊躇したばかりに真逆の結果になった、そうも思った人も少なからずいたでしょう。古代ローマの将軍、シーザーがルビコン川を渡ったときほどの、勇気も準備も足りなかったようです。
プリゴジンが乗っていたプライベートジェットをミサイルで撃ち落としたようですが、だいぶ前、当時中国ナンバー2だった林彪(りん・ぴょう)が権力闘争に敗れ、軍用機で国外脱出しようとしたところ、領空から出る寸前、ミサイルで撃ち落とされたことを思い出しました。これから(すでに?)おそらく関係者が一斉に粛清されるのでしょう。独裁とはこういうことですが、命までは奪わなくても、国会があっても無視、なんでも閣議決定で進めてしまうやり方、マスコミを金と権力で思い通りにするやり方も “見えにくい” 独裁体制のかたちではないかと思います。
ロシアではプーチン氏への支持率は依然高いままだそうです。独裁の意味を知り、有意な行動ができる若い人たちの多くはすでに国外脱出(60万人以上とも!)しているようですから、プーチンが(脳以外の)健康であるかぎり、この戦争は残念ながら終わる気配を見出せません。