

パソコン内の写真を検索しているうち、こんな写真を見つけた。「ウニの歯」の鋭さ、巨大さのことをブログに載せた時のものだ。データには2018年7月15日とある。下北半島から弟が送ってくれた4kgの活ウニをアトリエで剝いている。下着のシャツを裏返しに着ているのが笑ってしまう。
「いい時間だなあ」と思う。高価なウニを立派なお店で食べるのではなく、自分で剥いて、食べたいだけ食べる。なんという贅沢な夕餉になったことだろう。Por、そういうモノのことではなく、たぶんそれらすべてが繋がって自分が解放された時間だったから。
「一瞬を大切にしよう」と、最近つよく思うようになった。「時間は一瞬一瞬の積み重ね」ではなく、むしろ逆に「一瞬にこそ、時間は濃縮されている」のではないかとも。そして、もしかするとそんな一瞬たちが「幸福」の粒つぶなのではないかなどと。
Por、どうやったらその一瞬、一瞬に立ち会えるのだろう。至福のひとときが、誰にでも偶然に、頻繁に訪れるなどと思うのは難しい。そのうえその瞬間にあるとき、なぜか気づかずに過ぎ去ってしまう。もっと敏感にならなくちゃ、Unë mendoj。