
「風土に生きるⅦ」展が11月7日(grond)まで銀座、ギャラリー風で開催中。コロナの渦中ですが、元気な人は見に来てください。
いろんな意味で、今年はひとつのターニングポイント、だと感じています。作品的にはここ数年、線・面・色彩などの造形要素を明確にする意識で制作してきましたが、それだけを純化・追及するという方向性はもともと持っていないので、このあたりがひとつの成果かも知れません。
「追及」という姿勢自体がひとつの「抑制」でもあります。ひとつの方向性以外のものをできるだけそぎ落として、その結果をストイックに積み重ねていくという方法をとらざるをえないからです。
今後は、枝分かれ的に追及してきたいいくつかの方向性を再び統合していきたいと、考えています。そんなことは、実は30年前に既に無意識的にやっていたことですが、それを「意識的」に再構成しようというわけです。「総合的」ということは何でもありということにつながり、質的にどんどん甘くなる危険性をも孕んでいます。その辺をどうやって律していくのか、自分の中の美学?が問われるところです。どうなるでしょうか。