大きな木

    「林」  水彩

木が面白いので描いてみた枝はもっと高い所から出ていてこのサイズではぎりぎり画面に入るかどうかだがそれだとまるで山羊の脚か何かのように見えそうなので枝の位置を下げ本数も増やしてみた

木陰にアジサイが咲いている風だが実は何にもない素通しの風景が広がっていた背景をアジサイで塞ぐことにした背の高い大きな木である腰が悪くなって反り返ることが苦しく梢を見上げることもなくなった梢を渡る風の音を聴くのが心地よい

Gondtalan rajz

               「アジサイのイメージ」   アキーラ

とりあえずアジサイはこれでいったん目途打ち真剣で神経質な絵も現代を反映しているかのようで心を捉えるが描くのも見るのも少し辛い時があるそんな時色で遊ぶだけのようなこんな能天気な絵が硬くなった心をほぐしてくれるような気がする

世界は両面だ必ずといっていいほど良い面と暗い面を持っている「平和のための戦争」なんてバカバカしい言葉だが現実を見るととても笑えない畑にするために木を切り草を焼く国があるかと思えば乾燥と土の流出を防ぐために木を植え草を増やそうとする地域もある人間だって一つの命を長らえるためには他の多くの命を奪わなければ生きていけない一つの論理だけで世界は成り立っているわけではない

美しいものそれは力(パワー)や論理ではないからこそ大事

リメイク

「桜のある水辺(部分)」 水彩
「桜のある水辺(部分)」  水彩アクリル

下の絵は上の絵に加筆修正したものですリメイクというのはちょっと定義が違うかもしれませんがほぼ別作品になったという意味でそう言っておきます

平凡なスケッチがイマジネーションを加えることで生まれ変わりました良くなったかはともかく絵としての存在感はずっと強くなりましたイメージを練り直し余分なところを切り捨てるとサイズは小さくなりますがそのぶん絵が引き締まってくるようですその感覚を鍛えるのにはリメイクがいいかも知れませんねでもまずはそのための「失敗作」をたくさん作ることが必要ですね