
久しぶりに上野の東京都美術館、乃木坂の国立新美術館を廻ってきた。腰の具合が悪いため、駆け足で、3つの団体展(上野の「一水展」、新美術館の「行動展」「新制作展」)と企画の「時代のプリズム」展(国立新美術館)を観た。
3つの団体展はそれぞれ実力の作家たちがそれぞれの力を発揮していて見ごたえがあった。時に高齢の作家が新しい境地を見せていたり、継続することの大切さも感じた。
「継続は力なり」などと誰しも決まり文句のように言ってしまうが、制作を継続するには膨大な労力と強い意志が要る。制作のスペースを維持し、制作の気力を維持するには肉体的な健康だけでなく、旺盛な好奇心が必要なこと。そして何より、そこから生じる様々な不都合を全部引き受ける覚悟が要る。それを淡々と?毎日続けていくのが「作家という表現」。展覧会はそれを観せてもらいに行くようなものでもある。