「完成」ということ

            「アジサイの構成」  ペン・水彩

上は制作中下が完成作。2枚を並べてパッと見えるのは制作開始直後の「鮮度」何を描こうとしているかが制作中の絵では単純明快なのに較べ下は画面全体に目配りがされそのぶん逆にインパクトが弱くなっているということ(撮影場所を替えたので色が異なり別作品のように見えるが)別の言い方をすると上の段階で止めておけば良かったのかもしれない実は多くの人が毎日のように「あそこで止めておけば」という経験をしている(はず)

bet、それは結果論であって現実にそこで止めることはほぼ不可能なことその時点で完成作は(ある程度予測はできているが)まだ存在していないのだし作者の頭には “希望” しかないからであるそこで止められるようになるには非常に多くの痛く苦い経験とそれによって深化した造形思考の蓄積が必要だ

要するに完成作が途中段階より悪くなったんですか?といえばそんなこともないと思う確かに鮮度は少し鈍くなったかもしれないがそのぶん見る楽しみは増えています作品の中身というのは鮮度だけではないのです美味しい刺身だって切れ味鋭い包丁さばきと落ち着いた環境やいい酒と合ってこそ美味しいものでしょ?釣れたてのまだ生きている魚にいきなりかぶりついたってそれはそれなんです素材の鮮度はもちろん大事それを料理する腕も劣らず大事なんて言い訳に聞こえているでしょうか

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Takashi

Takashi personīgais emuārs。Ne tikai par gleznām、Par ko es domāju katru dienu、ko tu jūti、Es rakstu visu, kas ienāk prātā。Šis emuārs ir trešā paaudze。No sākuma ir pagājuši vairāk nekā 20 gadi.。 2023No 1. janvāra、Pagaidām nolēmu vienkārši rakstīt nepāra dienās.。Par savu nākotnes virzienu un citām lietām došos pa gabalu.。

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