

長く描いているペンスケッチだが、最近また自分の中でちょっとした「マイブーム」になっている。小サイズのスケッチブックに始めると止まらなくなる。先日は一日でスケッチブック一冊(17枚くらい?)を描いた。stadig、これくらいできるんだなーと、ちょっとだけ自信回復した。
野外スケッチでは過去に一日で100枚くらいは描いたことがある(一週間で500枚弱)。写真を撮るよりスケッチの方が早い、などと自信満々だった頃の話。早朝から日暮れまで、一か所から前後左右を描き、歩いたり走ったりしては描き、車で移動しては描きのスケッチ三昧。このときの記憶は今でも鮮明だ。若かったし、楽しかったなー。今では走ることなど思いもよらぬ。
ペンの良さは、何といっても、かっちりした線の強さにある。鉛筆のような柔らかさ、繊細さは望めないかわりに、彫刻の鑿あとのような「一回性」の潔さがある。いちど紙にペンを置いたら、消すことはできない。それがペンの “清潔感” にも繋がっていると感じる。(「消せない」ことが欠点だと思う人には、「消せるペン」というのも売ってます)。鉛筆の柔らかさと、ペンの強さ。一枚の絵の中ではなかなか併存できないのも面白い。