夕方、土手を歩いたら数羽のツバメが川の上数十センチを、何度も繰り返し飛んでいた。強い向かい風で秒速1mというところだろうか。2、30m川面を水平飛行しては反転を繰り返す。川面に羽虫が発生しているのだろう。近くには巣もあるに違いない。
軽い気持ちで土手に出たから、小一時間も眺めているうちにすっかり体が冷えてしまった。今日は午後から強い北風。北国では雪が舞っているという。五月としては異常だ。版画家の熊谷吾良先生から今朝届いた葉書では、弘前の桜もまだ2,3分咲きだという。土手では雀も3羽見た。なぜか私の足元に舞い降りてきた。アッシジの聖フランチェスコを描いた絵のようだと思った。