
不味いタイトルだが、良いのが想いつかなかった。カプセルの中はヨット(帆は省略されているので少々分かりにくいが)。カプセルに空気でも詰めて、月まで風に乗って行こうか、という気分?
最近旅に出ていない。旅に出ないと、脳みそも体の記憶細胞(そんなのが体に在るかは甚だ疑問ながら、あるような気もする)も眠ってしまうように感じる。脳や、そういう細胞が、「やばいぞ!外に出て風を浴びろ」とささやくのを感じながら、ずっと怠けてきた。
今月末、久しぶりに栃木にスケッチに行くことにした。水彩講座に来ている人の発案で、私もそれに乗ることにした。「風を浴びる」という自然感は無いが、ともかくスケッチブックを手にてくてく歩けばそれでよい。集合場所や時間などボードに書いたままのお知らせを見て、参加していいですか?という人がいるから、もしかすると50人近い大集団になるかも知れない。
Ale、てんでんばらばらに歩き、所々でかたまり、マイペースでいいのだから、100人参加したって構わないでしょう。参加者の人数も、顔ぶれも全然把握しない。当日任せ。旅行社主催の企画旅行ではないのだから、それでいい。ちょっとはぐれるリスクがあるが、そのくらいはある方がいいかも。知らない土地で暗くなるまでスケッチし、宿へ帰る道も分からず、通りかかる人も無く、どうしようと不安になりかかったこともある。雪の中で放牧の馬たちに囲まれ、ここで蹴っ飛ばされたらちょっとマズイかなと感じた時もある。そんな小さな非日常体験が、あとになって記憶に残る旅の面白さではないかな。 2011/6/16