透明パックの描き方

透明パック(習作・CG)

パックの中の葡萄―え~っとこれは、10月23日に描いた「リンゴと葡萄」に登場したのと同じものです今日は11月2日だからえ~っと10日保存ということになります。2回も登場してくれたので立派にお役目御免です~

「豊橋うずら卵」同様主役は「透明プラスチック容器」最近眼も悪くなっているのでこのような透明パックは切り口というか合わせ目というかそこがよく見えない「透明感」の表現だから中にモノが入っている方がずっと表現しやすい

とりあえずCGで描いて油彩・水彩のそれぞれの絵の具に合った手順とか注意すべき点などを事前に探るための「試作(習作)」たいてい水彩のほうが難しい(だから中学生には「水彩でなく油彩でかつ大きめのキャンバス」で絵を描かせた方がいいとわたしはずっと思っている)

たとえば光の反射した白い部分をどうするか油絵具の場合は迷うことなく上から白を乗せる水彩の場合①白い絵の具を塗る ②細い筆で絵の具を洗い落とす ③水彩色鉛筆など併用する などいくつか選択肢があり作者の好みや得意不得意がそこに関わってくるetc.etc…これはCGだから簡単にテストできるけど実際の絵の具や紙で描くと試作だけでかなり時間かかるので誰もやりたがらない今のところ CGは試作だけ最終的に作品にしないといけないがCGばかりやってると実材の感触忘れそうになる

りんごと葡萄―iPadで描く

リンゴと葡萄

葡萄は(わたしは)あまり見かけないアメリカ産のものよく見かける日本産に比べると粒が密集していなくてサクランボを何個も一本の軸にくっつけたようなかたちをしている種名は判らない

大きな一房ではなく、4,5粒の小さな塊?を2つ3つ入れてひとつののパックにして売っている立派な房ではないから値段も安い食べる時はどうせ一粒ずつ食べるのだから合理的かもしれない一房数千円もするような葡萄はやっぱり美味しいと思うが財布を考えるとなかなか気軽には手が出ないモチーフ以外の数粒を食べてみた確かにやっぱりモチーフ相当だった

iPadにもだいぶ慣れてきたし製品そのものの性能向上もすごいと思うけれど現段階ではまだ実際の鉛筆には追いつけないと感じるこれまで紙のスケッチブックにたくさん描いてきたそのほとんどは段ボールなどの中で眠っている。ale、そのスケッチや絵をDMやポストカードに使おうとするとかなり大変作品選びで部屋中が一杯になり選択したあとも整理や片づけに時間もかかるが体力も遣うさらに撮影にもそれに劣らない時間が要るせっかくの作品を様々なかたちで世に出したくてもその面倒さを考えるとつい億劫になってしまうそういうことで動画でも写真ででもなるべく制作時に撮影とそのデータ化を同時にすることの必要性を強く感じる

画像をデータ化しておくということはこれからは現在以上に重要になるだろうある意味でデータにさえなっていればスケッチや絵そのものより比較にならないほど展開が可能になる現在あえて紙と鉛筆によるスケッチを控えてまでiPadでのCGスケッチを続けているのは単に教室でのアドバイス用だけでなくそういう意味もあるただ時間のかかる絵画の制作(特に大作)は動画に制作するにはかなり大ごとになりYouTube でもほとんど見ない見る側にとってもそういうニーズが少ないということでもあるのだろう

プラトーン的生活様式が復活?

公園の水飲み場

それまで体調の良さを謳歌していた9月ころからなぜか徐々に腰が痛くなり始めたお尻や腿の裏向う脛などに坐骨神経痛特有の痛み。10月になると腰を真っ直ぐ伸ばせなくなる日も出てきてウォーキングも休みがちそんな状況で展覧会が始まり最終日(10月16日)には腰をかがめて画廊に辿り着くという状況にまでなった終わった翌日は「歩行困難」ちょっと無理しちゃったなあ―終日寝ながらスケッチやエスキースをしていた

寝ながらスケッチ?―今は誰でも寝転びながら絵を描ける時代なの―iPadなどのタブレット端末でね ― 上半身を起こすことさえできない障害者が寝台に絵の具箱をくっつけ家族の介助を得ながら油絵を描く映像を見たことがあるどうしても油絵具でなければならないとかいうのでなければ現代はタブレットなどを使って絵を描くことは容易な時代になったわたし自身も仮にこのまま下肢がダメになっても絵を描き続けられることには全く疑いを持っていない鉛筆1本だって絵は絵だしましてや色まで「寝たままで一瞬で」塗れるとなれば

彫刻家だって3Dプリンターを使えば作品を作れないわけではない建築家が実物の建築をプリンターで造った例もあるし本物の戦車をつくって路上を走り回り逮捕された物騒なやつさえいるテロリストグループが機関銃をプリンターでこっそり量産できる時代だ最近3Dプリンターが話題にならなくなったのはそれがもう珍しいことでは無くなったということなのでしょう文明の利器に感謝?です

ベッドに腹這いになって描く腰に負担はかからないがぶら下げる腕の使い方に慣れてないので1~2時間で肩が痛くなり続けられないゴロっと反対向きになって映画を見る見終わったらまたスケッチや絵を描くエスキース程度ならこれまでも腰が痛い時など腹ばいでスケッチブックに描くような場面もあったがコロナによってそんな場面(時代)が今後日常的な姿になると確認できた古代ギリシアでは市民は寝たままで食事をし寝たままで勉強議論したようである(用事は奴隷にやってもらう)コロナ禍前は想像もしていなかった「古代ギリシア的・プラトン(のアカデミア)的」な生活様式である(ただしいずれにしても奴隷!はいない)