
そろそろ秋めいて(欲しい)。そんな願いをお天道様はちっとも聞いてくれない、なんてグチを言っている間に、ちゃんと秋は忍び寄ってきて、自然はすでにその先の冬にもちゃんと備えている。出来てないのは「お天道様はちっとも・・」なんて、まるで昭和の時代劇映画の、娘っこのセリフまがいの、オラたちくれえのもんだっちゃ。
スーパーの店頭にはまだだろうと思っていたら、もう数日前に見た、という声があった。о, Боже、9月も半ばを過ぎたんだから、出てても不思議はないんだが。
так、柿を描いてみた。ということは「写真から」のスケッチだってことになる。写真では4個の柿が、それなりの大皿に乗っている。その皿もれっきとした作家のものだから描く価値もあるのだが、ここではあえて省かせてもらった。こういうシチュエーションなら、昔風の「土筆(筆)柿」の方が似合いそうだが、残念ながら手もとにない。ときおり通りすがりの庭にその柿が生っているのを見ると、欲しいなあ、描きたいなあ、я так думаю。我が家の庭にも柿の木があったが、虫の害が酷く、駆除をしているうちに本来守るべき柿の木の方を傷め、枯らしてしまった。虫の駆除は素人にはかなり難しいんですね。
絵としては、もっと秋が進んで、日差しの熱も枯れてきた頃、秋の長くなった影を引きずった柿が夏の炎を抱くように地面ちかくに佇む、そんな風情を狙ったのだが、現実世界は35℃の猛暑日。とても「枯れた熱」どころか「真っ盛りの熱」だったという「惨敗」感が露わ。この絵から、そういう「悔しさ」をゲットしてくれたら感激しちゃう!