

3/29のブログに同じモチーフの「春の川辺」を載せました。この2枚はそれとは別に描かれたものです。上の絵が一番最初、下が一番最後です。サイズも比率も、よく見れば構図も少しずつ違っています。そもそも元の写真には遠くの家などありません。
一枚目が失敗だったから、2枚目、3枚目と描いたのかというと、それは違います。それぞれに、気に入ったところとそうでないところがあります。だから描くのです。気に入らないところを直す、というのともちょっと違います。Wel、これはこれなんです。もう少し良くしようという志向より、こうしたらどうなるか、こういう感じを描けるだろうか、という自分自身への「興味」に近いかもしれません。
同じものを何枚も描いて飽きないか?と言われそうですが、そもそも同じものを描いているとは感じていないのです。川とか木とか土手とか、同じ要素を使っている以外は別の絵を描いている、だから飽きないのです。逆に感覚にピンとこない時、それが最初の一枚でも、 “飽きる” わけでなくとも、途中で興味を失ってしまう時もあります。
何枚も描けるときは、きっと何かがわたしの感覚に触っているのでしょう。それが何なのか、描いてみなくては分からないのです。