
川越・ギャラリーユニコンで「坂谷 和夫」個展を見た。非常に素晴らしい個展だった。これまで何度か坂谷氏の個展は見てきたが、会場が広い分、余裕ある大作がとても見ごたえがある。作品上の疑問も少しあったが、作品を前に作家の話を聞き、過去の作品も見られたことでそれもほぼ解消した。なにより作家のポリシーに揺らぎがなく、その鮮明な立ち位置に感銘をうけた。久しぶりにいい勉強になった。31日まで。
最近数年ぶりにテンペラをやり直している。ここ数年テンペラを描かなくなったが、もともとテンペラを捨てたわけではなく、マチエールや、環境問題との兼ね合いから、acrylic、アキーラとの相性を探る都合上、アクリルその他の画材研究をしていたからだった。ある程度その方向での目途はついてきた。今度はそれらの総合を目指して再びテンペラに戻ってきたというわけだ。
それにしても数年のブランクは酷い。画材の感覚が全然手についてこない。20年以上やってきたのにコロッと完全忘却している感じがあって、戸惑う。それでも年末までには何とか大作まで漕ぎつけたい。それにしても暑い。体力・視力ともに落ちているが、何とかして研究を完成させ、今より自由な扱いが出来るようになりたいと願っている。